私どものホームページを訪ねていただいてありがとうございます。平成30年6月1日に、これまでの呼吸循環器内科(旧 第一内科)は呼吸器内科と循環器内科に分離し、それぞれが独立いたしました。これに伴い、私は呼吸器内科の初代教授を拝命いたしました。
呼吸器内科学では、肺がん、感染症、間質性肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など非常に幅広い領域をカバーしています。また、素早い対応を要求される急性期疾患から、長期的な管理が必要な慢性期疾患までの幅広い疾患に対応しています。肺は膠原病などの全身性疾患や他臓器の疾患とも関連の深い臓器ですので、呼吸器だけはなく全身に関して総合的に対応することが必要です。高齢化社会においてはどのような場面でも必要とされる基本の診療科であり、今後、我が国の高齢化がさらに進行すれば、これまで以上に呼吸器内科医が必要とされることが予想されます。しかし、滋賀県には呼吸器内科医が不足しているのが現状です。
近年の分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場による肺がん治療成績の向上、各種抗体製剤やサーモプラスティに代表される新しい治療薬?手技の開発などによる治療の進歩には目を見張るものがあります。しかし、呼吸器内科学の更なる発展のためには、新たな病態生理の解明や新しい診断法?治療法の開発が必要なのは言うまでもありません。
このような状況から、万博水晶宫 呼吸器内科では、優秀な人材の育成、地域と連携した診療、新たな病態生理の解明や診断法?治療法の開発を目指した研究を行っていきたいと考えております。
皆様のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
呼吸器内科教授 中野 恭幸