万博水晶宫

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診療科一覧

臨床工学部

スタッフ紹介

診療?業務内容

基本方針

 臨床工学技士とは「厚生労働大臣の免許を受け、医師の指示の下に、呼吸、循環、代謝に関わる生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とするものである。」と定義されています。(生命維持管理装置とは、人工呼吸器、人工心肺や人工透析といった生命維持に直接つながる機能を代行?補助する装置をいう。)

チーム医療の一員として

 現代の医療において、患者さんに高度で質の高い医療を提供するために医療機器の活用は不可欠であります。本院でも部長、副部長の指導の下、17名の臨床工学技士が、医学と工学の知識を併せ持ち、さらなる専門性への要求にお応えできるよう、日々技術研鑚に励んでおります。

 最近の医療技術?医療機器の発展は目を見張るものがあり、次々と新しいものが開発され医療機器として4,000以上のものが存在しています。このような状況の中、医師、看護師やその他の医療従事者とともにチーム医療の一員として臨床工学部は患者さんに安全で信頼?安心?満足を与える、より良い医療を提供できるよう努めてまいります。

呼吸療法業務

 呼吸が停止したり、自力で十分な呼吸ができない患者さんに対し装着する機器が人工呼吸器です。この人工呼吸器は臨床工学部にて中央管理しており、安全に使用できるよう保守管理(日々の点検、使い終わった後の点検など)を行い、医師や看護師と連携してより安全な呼吸療法を提供しています。また、呼吸ケアチーム(RST)の一員として呼吸ケアの質向上に貢献しています。(中央管理とは臨床工学部で点検?修理から貸出?返却まで全て管理することをいう。)

 

人工心肺業務

 心臓や心臓につながる大動脈を手術する際に、場合によって心臓を一時的に停止させる必要があります。その際に使用される心臓と肺の機能を代行する装置が人工心肺装置です。この装置を臨床工学技士が操作し、この装置により手術中でも酸素を十分に含んだ血液を全身に送り出すことができ、その間に医師による手術が安全に行われます。また、循環の補助治療に用いられるPCPS(経皮的心肺補助装置)やIABP(大動脈バルーンパンピング)などの補助循環治療装置の操作?保守管理も行っています。

血液浄化業務

 腎臓の機能が低下すると、水分や毒素を尿として排出できにくくなり、重篤な尿毒症となってしまいます。そこで腎臓の機能の一部を代行する装置が人工透析装置です。この装置を安全に使用できるよう保守管理を行い、医師や看護師と連携してより安全な血液浄化療法を提供しています。
また、他にも肝不全、免疫疾患などに施行する血漿浄化療法(血漿交換、血漿吸着、二重濾過血漿交換)や白血球?顆粒球除去療法(L-CAP、G-CAP)などの臨床技術提供も行っています。

医療機器管理業務

 院内には上記の機器以外にも、除細動器(AEDも含む)や輸液ポンプ?シリンジポンプなど多種多様な医療機器が使用されています。現在、輸液ポンプ?シリンジポンプに関しては人工呼吸器と同様に安全に患者さんに使用していただけるよう臨床工学部にて貸出保守管理を行っています。AEDを含む除細動器に関しても安全に使用できるよう保守管理を行っています。院内で使用される医療機器の故障を未然に防ぎ、常に安全で信頼できる医療機器の提供がでるよう努めております。

心臓カテーテル業務

 心臓カテーテル検査は心臓病の診断をするための検査方法であり、手術の適応、術式を決定する重要な検査です。臨床工学技士は検査一連の記録をするためにコンピュータを操作し、また検査室内にある装置の操作を行っています。緊急時には補助循環装置やペースメーカーなどを操作することもあります。経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)ではステント付人工弁のバルーンへの装着(クリンピング?ローディング)業務などを行っています。

手術室業務

 手術室には、大小合わせて医療機器が数多く存在します。手術の内容により使用される機器は多種多様であり、手術が円滑かつ安全に行われるように臨床工学技士は、その手術室内の広範な医療機器の操作や事前の管理や定期点検などを行っています。手術支援ロボットの管理、術前準備、術中の周辺装置の操作、トラブル対応も行っています。

ペースメーカー業務

 ペースメーカー外来で循環器内科医師と共にプログラマーを操作してフォローアップを行っています。在宅のままデバイスのチェックが行える遠隔モニタリングを導入しており、これを用いて滋賀県の他の病院と連携し患者さんのフォローアップも行っています。

集中治療室業務

 集中治療室では呼吸?循環?代謝などの機能が急に悪くなり、命に関わる患者さんを収容して集中的に治療を行います。臨床工学技士は、人工呼吸器や持続的血液浄化装置などの生命維持管理装置の操作や管理を行っています。

内視鏡関連業務

 光学医療診療部では内視鏡(胃カメラや大腸カメラなど)を用いて検査や処置をおこなっています。臨床工学技士は主に内視鏡システムの始業前点検や、内視鏡のセッティング、使用後スコープ洗浄、その他診療に関わる機器の動作点検をおこなっています。また、故障した機器の対応や対策を提案するのも臨床工学技士の役割です。

お問い合わせ先

  • 【受付】
    TEL:077-548-2495