ひがしおうみ☆栄養塾 (毎月第3木曜17:30?)
2023年度ひがしおうみ☆栄養塾開催プログラム
第76回 4/20 『なぜ病院で栄養が重要か』 | 東近江総合医療センター 消化器内科医長(総合内科学講座准教授)伊藤明彦先生 |
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第77回 5/18 『The便秘?たかが便秘、されど便秘?』 | 東近江総合医療センター 消化器内科医長(総合内科学講座助教)神田暁博先生 |
第78回 6/15 『静脈栄養の第一歩 症例検討』 | 東近江総合医療センター 薬剤師 東 里映先生 |
第79回 7/20 『摂食嚥下?食事介助のデモンストレーション』 | 東近江総合医療センター言語聴覚士 白石智順先生 |
第80回 9/21『早期栄養介入管理加算とは?HCUでの運用の実際とその効果?』 | 東近江総合医療センター管理栄養士 鈴木翔太先生 |
第81回 11/16『3病院連携勉強会』 | 病院連携での合同開催 |
第83回 3/21『リフィーディング症候群 症例検討』 | 東近江総合医療センター管理栄養士 勝本恵理香先生 |
第77回ひがしおうみ☆栄養塾+第63回東近江がん診療セミナー
2023年5月18日(木)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センターきらめきホール(Zoom)
今月の栄養塾は年に1回のがんセミナーとのコラボ企画で、がん患者さんのみならず自分や周りの人には少なからず悩みを抱えている人がいそうな問題『The便秘』がテーマです。
サブテーマにあるように、?たかが便秘、されど便秘?です。栄養を入れるにも、出さなきゃ入れられないということで、栄養管理の面からも患者さんの排便コントロールは重要な問題です。講演では「便秘にまつわるコワイ話」と「便秘の病態毎への対応」に絞って、消化器内科医神田先生が経験してきた便秘のお話をしていただきました。
日本における便秘の有訴者率は3.5%(男性2.5%、女性4.4% 厚生労働省:国民生活基礎調査2019年)だそうで、意外に少ない印象ですが、「便秘があると寿命が縮む!?」や「お尻から血が止まらない!!」「便秘で腸が腐る??」といったコワイ話とともに、症例やエビデンスが紹介されると?たかが便秘、されど便秘?と頷ける内容で、便秘への対策はもっと目を向けるべき身近な課題であると感じました。
後半は、慢性便秘(症)の分類と原因に応じたお薬の使い方について、詳しくわかりやすい説明があり、便秘の原因は人によって様々で個々に応じた対応が求められることを改めて勉強する機会となりました。
今回はがんセミナーとの共同開催ということもあって、会場51名、Web22名、合計73名の方々にご参加いただきました。『ひがしおうみ☆栄養塾』は次回以降も毎月第3木曜日に開催します。
総合司会:東近江総合医療センター 伊藤明彦先生
【特別講演】
『The便秘?たかが便秘、されど便秘?』
発表:東近江総合医療センター消化器内科医長 神田暁博先生
(万博水晶宫総合内科学講座 助教)
総合司会
伊藤明彦先生
特別講演演者
神田暁博先生
2022年度ひがしおうみ☆栄養塾開催プログラム
第71回 5/19 『重症患者への早期経腸栄養/早期栄養介入管理加算の取得に向けて』 | 万博水晶宫医学部附属病院 栗原美香管理栄養士/東近江総合医療センター 畠中真由管理栄養士 |
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第72回 6/16 『摂食機能療法の算定についてー入院、食事開始、形態変更時の嚥下評価について』 | 東近江総合医療センター 白石智順言語聴覚士 |
第73回 9/15 『脂肪乳剤について』 | 東近江総合医療センター 東 里映薬剤師 |
第74回 10/20 『高齢者の栄養管理?ACPでぜひ話し合ってほしいこと?』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座准教授)伊藤明彦先生 |
第75回 11/17『3病院リモート勉強会 助かったいのちのその先?あきらめない関わり?』 | 近江温泉病院 青木千江子看護師長 |
第76回 3/16『口腔ケア』 | 東近江総合医療センター歯科口腔外科医長 堤 泰彦先生 |
第69回ひがしおうみ☆栄養塾+第56回東近江がん診療セミナー
2022年5月19日(木)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センターきらめきホール(Zoom)
毎年恒例5月の栄養塾はがんセミナーとのコラボ企画で開催していますが、今回は万博水晶宫栄養治療部の栗原美香先生をお招きして、『重症患者への早期経腸?経口栄養管理』の題目でご講演をしていただきました。
令和2年度の診療報酬改定により、患者さんの早期離床?在宅復帰を推進する観点から集中治療室(ICU)における早期栄養介入管理加算が新設され、さらに令和4年度の改定では高度治療室(HCU)にも拡大されました。
重症患者さんへの栄養管理については「栄養投与ルートは経腸?経静脈?」「経腸の場合、開始時期はいつから?」といった様々な悩みがつきものですが、エビデンスから引用された栗原先生のお話は非常にわかりやすく、熱心にメモを取りながら聴講する栄養士さんの姿が見られました。
また、栗原先生が所属する大学病院でのICU専任管理栄養士による早期経腸栄養が開始できるようにする仕組みを紹介していただき、結果、感染性合併症や死亡リスクの軽減につながっている可能性が示唆されました。
栗原先生のお話の後、当院の栄養管理室の畠中さんからも今回の改定のポイントや、当院における栄養介入管理加算に向けたシミュレーションや課題についての提案があり、今後関係部署との連携が進められていく予定です。
今回は」がんセミナーとの共同開催ということもあって、会場71名、Web20名、合計91名もの参加がありました。これからも感染対策を徹底しながら、研修会を継続してまいります。
総合司会:東近江総合医療センター 伊藤明彦先生
【特別講演】
『重症患者への早期経腸?経口栄養管理』
発表:万博水晶宫附属病院 栄養治療部主任管理栄養士 栗原美香先生
【話題提供】
『早期栄養介入管理加算の取得に向けて』
発表:東近江総合医療センター 管理栄養士 畠中真由
【お知らせ】『ひがしおうみ☆栄養塾』は毎月第3木曜17:30?に開催しています。万博水晶宫の感染対策には万全の備えを行ったうえで開催しておりますので、どうぞご参加ください。(ただし、院外の方は状況によりお断りさせていただく場合もございます)
総合司会
伊藤明彦先生
特別講演演者
栗原美香先生
話題提供
畠中真由管理栄養士
2021年度ひがしおうみ☆栄養塾開催プログラム
第62回 4/15 『栄養サポートチーム?コロナ禍でも栄養は大切です?』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座准教授)伊藤明彦先生 |
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第63回 5/20 『がん患者の退院支援?HPNやPTEGを使いこなそう?』 | 武田病院 地域連携室退院調整 山田圭子看護師 |
第64回 7/15 『当院の栄養剤?補助食品について知ろう!?効果的な使い方について?』 | 東近江総合医療センター 栄養管理室 畠中管理栄養士 |
第65回 9/16 『周術期の栄養管理について』 | 東近江総合医療センター外科医長(総合外科学講座講師)太田裕之先生 |
第66回 10/28『ACP?栄養管理法の選択と意思決定支援』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座准教授)伊藤明彦先生 |
第67回 11/18『症例検討会/3病院連携リモート勉強会?みんなで症例を振り返ろうVol.2』 | 病院連携での合同開催 |
第68回 1/19『褥瘡のいろはと当院の最難治症例』 | 東近江総合医療センター皮膚科医師 前田泰広先生、源藤管理栄養士 |
第69回 2/17 『静脈栄養について』 | 東近江総合医療センター薬剤部 東薬剤師 |
第70回 3/17『口腔ケア』 | 東近江総合医療センター歯科口腔外科医長 堤 泰彦先生 |
第67回ひがしおうみ☆栄養塾?みんなで症例を振り返ろうVol.2?
2021年11月18日(木)17:30?19:00 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
東近江敬愛病院?近江温泉病院
『第67回ひがしおうみ☆栄養塾』は、昨年度の第2弾として”みんなで症例を振り返ろう”をテーマに東近江医療圏にある3病院(東近江総合医療センター?東近江敬愛病院?近江温泉病院)をZoomで結んで、転院前と転院後の患者さんがどのような経過を辿り、現在どうされているかを振り返る勉強会として開催しました。
総合司会:東近江総合医療センター 伊藤 明彦先生
【一般演題】
① 座長:東近江総合医療センター 栄養管理室 西井 和信先生
発表:東近江総合医療センター 栄養管理室 井上 美咲先生
『COVID-19感染後に食事摂取に難渋した認知症患者の事例』
発表:東近江総合医療センター 栄養管理室 畠中 真由先生
『嚥下リハビリにて経口摂取移行中に転院となった事例』
② 座長:東近江敬愛病院 外科 加納 正人先生
発表:東近江敬愛病院 看護部 田中 未作希先生
東近江敬愛病院 看護部 藤井 彩咲香先生
『食事摂取改善につとめた虫垂炎術後の事例』
③ 座長:近江温泉病院 外科?内科 長谷川 正人先生
発表:近江温泉病院 看護部 青木 千江子先生
『廃用症候群、経管栄養で入所後自らの”食べる”意欲に沿った多職種の関わり』
病院には急性期、慢性期、回復期、療養型とそれぞれ役割があり、患者さんも自分の病態に合わせて転院をします。それぞれの病院から、感染対策や栄養摂取に苦労した点や工夫した点を発表していただき、その当時の患者さんの様子や現在の患者さんの様子をお互いが知ることができ、切れ目のない患者サポートのあり方について共通認識を持つことができました。
また最後の症例では、患者さんの「食べたい」の意欲に支えられ、粘り強く患者さんに寄り添った結果、経口摂取ができるようになった患者さんの回復を喜び合う場面もあり、総合司会の伊藤先生からは「同じ医療圏で働く大きなチームとして、これからも互いに協力しあっていけたら」とのコメントで締めくくられました。
総合司会
伊藤明彦消化器内科医長
座長
西井和信栄養管理室長
発表
井上美咲管理栄養士
発表
畠中真由管理栄養士
第63回ひがしおうみ☆栄養塾+第48回東近江がん診療セミナー
2021年5月20日(木)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センターきらめきホール(Zoom)
毎年5月の栄養塾はがんセミナーとのコラボで開催していますが、今回は康生会武田病院の山田圭子先生をお招きして、”がん患者の退院支援”の演題でご講演をしていただきました。
退院支援看護師であり、臨床栄養代謝専門療法士でもある山田さんは、置き去りにされがちな在宅移行後の患者さんの栄養問題に着目し、退院後の生活不安を含めどう関わってきたか、症例を提示しながら具体例をあげてお話いただきました。
退院調整をする中で、経腸?静脈栄養といった医療的処置が必要な場合、患者さんやご家族が家に帰ってからの生活に不安を持っておられるのに対し、医療者側は治療優先で栄養問題に関しては後回しにされがちなな例が少なからずあるとし、このような問題に対し、入院時からご家族を含めた患者さんの意思決定に関わり、退院カンファレンス前カンファレンスでも地域を巻き込んた多職種で情報を共有し、両者の溝を埋める調整システムを構築されてきました。すべては「患者さんの笑顔のため!」と言い切る山田さん。講演後には山田さんと当院の医師、看護師らがパネリストとなり、日頃の医療現場で遭遇するがん患者さんの急変への対応やHPN(在宅中心静脈栄養)の考え方など、お互いの悩みや疑問の共有、解決策の模索について、活発な意見交換がされました。
総合司会:東近江総合医療センター 伊藤明彦先生
【特別講演】
『がん患者の退院支援?HPN(在宅中心静脈栄養)やPTEG(経皮経食道胃管)を使いこなそう?』
発表:康生会武田病院 患者サポートセンター退院支援看護師 山田圭子先生
【お知らせ】『ひがしおうみ☆栄養塾』は毎月第3木曜17:30?に開催しています。万博水晶宫の感染対策には万全の備えを行ったうえで開催しておりますので、どうぞご参加ください。(ただし、院外の方は状況によりお断りさせていただく場合もございます)
総合司会
伊藤消化器内科医長
特別講演演者
山田圭子先生
パネリスト
東近江総合医療センターstaff
2020年度ひがしおうみ☆栄養塾開催プログラム
第53回 4/15 『NSTについて』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座准教授)伊藤明彦先生 |
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第54回 5/20 『がん患者の栄養管理』(中止) | |
第55回 6/17 『周術期の栄養管理』 | 東近江総合医療センター外科医長(総合外科学講座講師)太田裕之先生 |
第56回 7/15 『摂食嚥下障害とその対策?食事介助や形態調整?』 | 東近江総合医療センター言語聴覚士 白石智順先生 |
第57回 9/16『アルコール依存症/リフィーディング症候群について』 | 東近江総合医療センター研修医 石田先生/山根栄養士 |
第58回 10/21『みんなで症例を振り返ろう?3病院連携リモート勉強会』 | 症例提示4例/質疑応答/ディスカッション |
第59回 11/19『呼吸器疾患と栄養管理』 | 東近江総合医療センター 伊藤明彦先生、西村幾美薬剤師 |
第60回 1/21 『褥瘡コラボ勉強会』 | 東近江総合医療センター皮膚科医長 鵜飼佳子先生、鈴木翔太栄養士 |
第61回 3/18 『経腸栄養アップデート?誤接続防止コネクターの導入?経腸栄養手順』 | 東近江総合医療センター伊藤明彦先生、加藤智恵子NST看護師 |
第58回ひがしおうみ☆栄養塾?みんなで症例を振り返ろう?
2020年10月21日(水)17:30?19:00 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
東近江敬愛病院?近江温泉病院
『第58回ひがしおうみ☆栄養塾』は、大塚製薬工場様?イーエヌ大塚製薬様のご協力を得て、東近江総合医療センターと東近江敬愛病院、近江温泉病院の3病院をMicrosoft Teamsで結んで開催しました。
”みんなで症例を振り返ろう”をテーマに、同医療圏で治療内容の役割分担を行っている3病院が、転院前と転院後の患者さんがどのような経過を辿ったのかを振り返る勉強会として開催しました。
総合司会:東近江総合医療センター 伊藤明彦先生
【一般演題】
① 座長:東近江総合医療センター 栄養管理室 西井和信先生
発表:東近江総合医療センター 栄養管理室 山根あゆみ先生
『栄養管理に難渋した事例?末梢?CV?』
発表:東近江総合医療センター 栄養管理室 谷口恵美先生
『脳梗塞後に拒食により食事摂取が出来なくなった事例』
② 座長:東近江敬愛病院 外科 加納正人先生
発表:東近江敬愛病院 看護部 桐畑春花先生
『経口摂取に移行できた両側声帯麻痺の事例』
③ 座長:近江温泉病院 外科?内科 長谷川正人先生
発表:近江温泉病院 栄養科 正木麻衣先生
『多職種による難治性褥瘡の治療例』
開催後、参加者からは「転院後の患者さんの経過が聞けて、良い企画でした」との感想を頂きました。このように、病院をまたいで行う合同勉強会は、時間と場所の関係で難しいのですが、今回はメーカーさんのご協力もあり、Webを活用した試みとして企画しました。コロナ禍の新しい生活様式のひとつとして、今後も取り入れていきたいと思います。
【お知らせ】11月からの『ひがしおうみ☆栄養塾』は毎月第3木曜17:30?に変更となります。万博水晶宫の感染拡大防止のため、院外からの参加はご遠慮いただいておりましたが、感染対策に万全の備えを行ったうえで開催しますので、どうぞご参加ください。(ただし、今後の状況によっては、お断りさせていただく場合もございます)
総合司会
伊藤消化器内科医長
座長
西井和信管理栄養士
発表
山根あゆみ管理栄養士
会場の様子
東近江総合医療センター
第57回ひがしおうみ☆栄養塾
2020年9月16日(水)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
『第57回ひがしおうみ☆栄養塾』は、東近江総合医療センターの研修医、石田先生による「(もっと)困ったお酒の話をしよう」と、山根管理栄養士による「リフィーディング症候群って何だろう??症例を通して?」の2本立てで講演を行いました。
入院患者さんの中にはアルコール依存症の疑いがある方もおられ、中には栄養状態の悪い方もいらっしゃいます。飲酒量でいえば、男性で60g/day、女性で40g/day(容量×度数×0.8(比重))は危険であり、そういった患者さんへのアプローチの手法やアセスメントの方法などが紹介されましたが、そのひとつが、AUDITと呼ばれるWHOの調査研究により作成されたアルコール依存症のスクリーニングテスト。このテストのQ&Aに答えてもらいながら、アルコールとの付き合い方について自覚を持ってもらい、改善へのきっかけを作る手段として活用してほしいと呼びかけられました。
また「リフィーディング症候群」の講演では、基本的な知識から発症のメカニズム、症例紹介から予防と管理まで、リフィーデング症候群の”いろは”を講演して頂きました。予防が大事というリフィーデング症候群ですが、ハイリスク要因には、低栄養の高齢者などの他に、アルコール依存症の方も含まれるといい、前半のアルコールのお話とと絡めて、こういった患者さんにも注意し、栄養投与計画の立案、投与前?投与後のモニタリングを行うことが重要だとまとめられました。
『ひがしおうみ☆栄養塾』は毎月第3水曜17:30?に開催しています。万博水晶宫の感染拡大防止のため、院外からのご参加はご遠慮いただいておりますが、来月は敬愛病院、近江温泉病院、当院をWebでつないで症例検討会を予定しております。どうぞご参加ください。
総合司会
伊藤消化器内科医長
講師
石田正平研修医
講師
山根あゆみ管理栄養士
第56回ひがしおうみ☆栄養塾
2020年7月15日(水)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
『第56回ひがしおうみ☆栄養塾』は、「摂食嚥下障害とその対策?食事介助や形態調整?」の演題で、東近江総合医療センターの白石言語聴覚士が講演を行いました。
東近江の地域柄、高齢者の患者さんが多い当院では、摂食?嚥下の機能低下がある患者さんも多く、早期にこの兆候を見分けるポイント(普段から咳払いが増える、ガラガラ声が目立つ、食事量が減るなど)や、嚥下が正常に行われているかの確認方法、不顕性誤嚥の兆候(嚥下後の湿性嗄声、呼吸切迫?呼吸リズムの変化など)を、系統立てて説明して頂きました。
また実際に食事を介助する場合の姿勢や食べる順番、声かけ、「口を開けてくれない」といった困った時の対応例のほか、講演の終わりには日本嚥下医学会が推奨するガイドラインを提示して、今後対応が迫られるであろう万博水晶宫感染患者への「コロナ対策」についても触れられました。
『ひがしおうみ☆栄養塾』は毎月第3水曜17:30?に開催しています。万博水晶宫の感染拡大防止のため、院外からのご参加はご遠慮いただいておりますが、10月にはリモートの勉強会も予定しております。どうぞご参加ください。
総合司会
伊藤消化器内科医長
講師
白石言語聴覚士
2019年度ひがしおうみ☆栄養塾開催プログラム
第43回 4/17 『栄養サポート?多職種で患者さんを下支え?』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座講師)伊藤明彦先生 |
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第44回 5/15 『がん患者の栄養管理?ある患者さんからのメッセージ?』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座講師)伊藤明彦先生 |
第45回 6/19 『こんな時どうする?補助食品?栄養剤?NSTケーススタディ試飲?試食会開催?』 | 東近江総合医療センター管理栄養士 畠中真由先生 |
第46回 7/17 『嚥下評価と食事介助?3つのポイントとおまけ?』 | 東近江総合医療センター言語聴覚士 白石智順先生 |
第47回 9/18『看護師から見た経腸栄養管理』 | 東近江総合医療センター看護師 加藤先生 |
第48回 10/16『?地域包括ケアシステムにおけるシームレスな連携を目指して?』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座講師)伊藤明彦先生等 |
第49回 11/20『上手に使おう静脈栄養①脂肪乳剤編②症例編』 | 東近江総合医療センター 西村薬剤師?東薬剤師 |
第50回 1/15 『どうする?褥瘡患者の栄養管理?チームで関わった症例を通して?』 | 東近江総合医療センター皮膚科医長 鵜飼佳子先生、鈴木栄養士、山根栄養士 |
第51回 2/19 『口腔ケアについて』 | 東近江総合医療センター歯科口腔外科医長 堤泰彦先生 |
第44回ひがしおうみ☆栄養塾?第32回東近江がん診療セミナー
2019年5月15日(水)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
『第44回ひがしおうみ☆栄養塾』は、『第32回東近江がん診療セミナー』とのコラボ企画で開催したしました。
今回は東近江がん診療セミナーとの共同テーマとして「がん患者の栄養管理」と題し、消化器内科医長の伊藤先生(総合内科学講座:講師)による特別公演を行いました。
前半部分は、がん患者さんの約半数が体重減少することから、エネルギー必要量と投与量のバランスをいかに保っていくか、また栄養介入をすることで得られる治療効果の有意差など、総論的な内容を講義していただきました。後半部分は?ある患者さんからのメッセージ?という副題からもわかるように、長年、管理栄養士としてNSTに携わってこられたがん患者さんの生の声を伊藤先生が代弁する形で届けられました。前半部分で触れた必要とされる栄養摂取量を充足しようとするあまり、忘れられがちな患者さん一人一人の思いにいかに寄り添うか、メッセージはそのどれもが我々医療者に投げかけられた課題であり、解決の糸口であり、励ましであり、今後の医療にどう生かしていくべきか、考えさせられる内容でした。
『ひがしおうみ☆栄養塾』は毎月第3水曜17:30?に定期開催します。栄養に興味にのある方、ちょっと自信がないなぁと思っている方は、院内?院外を問わずどうぞお気軽にご参加ください。
総合司会
目片副院長
特別公演講師
伊藤消化器内科医長
2018年度ひがしおうみ☆栄養塾開催プログラム
第34回 4/18 『”みんなで栄養サポート”当院のNST活動について』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座講師) 伊藤明彦先生 |
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第35回 5/16 『がんになっても気持ちよく過ごすために?口腔の管理で心掛けること?』 | 米原市地域包括医療福祉センター 石黒幸枝先生 |
第36回 6/20 『明日から実践!摂食嚥下のポイント』 | 東近江総合医療センター言語聴覚士 白石智順先生 |
第37回 9/19 『栄養お助け 補助食品?栄養剤?試飲食開催?』 | 東近江総合医療センター管理栄養士 畠中真由先生 |
第38回 10/17『経口?経腸?静脈??超高齢社会にふさわしい選択とは』 | 東近江総合医療センター消化器内科医長(総合内科学講座講師) 伊藤明彦先生 |
第39回 11/21『静脈栄養ってなんだろう?』 | 東近江総合医療センター薬剤師 西村幾美先生 |
第40回 1/16 『臨床検査値の読み方』 | 東近江総合医療センター臨床検査技師 一瀬亮介先生 |
第41回 2/20 『高齢?認知機能低下を伴う重症褥瘡患者のケアの視点と栄養管理』 | 東近江総合医療センター皮膚排泄ケア認定看護師 続宗敬子先生 |
第42回 3/20 『炎症性腸疾患は食事が大事ってほんと?』 | 東近江総合医療センター副院長(総合内科学講座教授) 辻川知之先生 |
第42回ひがしおうみ☆栄養塾
2019年3月20日(水)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
今年度最後の『ひがしおうみ☆栄養塾』は、東近江総合医療センター副院長の辻川先生(総合内科学講座:教授)による「炎症性腸疾患は食事が大事ってほんと?」の講演が行われました。
講演は辻川先生が専門とされている炎症性腸疾患(IBD)のうち、潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)の違いや診断方法などの体系的な話から始まり、食事が少なからず治療に影響するといわれているクローン病に焦点をあてて、腸内細菌との関連や栄養療法の意義について話が進められました。さらに話は、クローン病の診断基準や内科的治療、外科的治療へと進み、病気の概要を知ってもらったうえでのガイドラインやエビデンスを紹介、さらに食事療法を基本としている自論を交え、1時間の講演は終了しました。
会場には、院内の医療従事者のほか、「勉強をさせてもらいに来ました」と仰る保健師さんや薬剤師さんの姿も見られました。
来年度も『ひがしおうみ☆栄養塾』は毎月第3水曜17:30?に定期開催します。栄養に興味にのある方、ちょっと自信がないなぁと思っている方は、院内?院外を問わずどうぞお気軽にご参加ください。
辻川先生による講演
『炎症性腸疾患は食事が大事ってほんと?』
第38回ひがしおうみ☆栄養塾
2018年10月17日(水)17:30?18:30 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
東近江総合医療センターでは、栄養評価 と補給に関するさまざまな問題について、院内?院外を問わず多職種で考える勉強会として『ひがしおうみ☆栄養塾』を毎月第3水曜日に開催しています。
今月は、消化器内科医長の伊藤先生(総合内科学講座:講師)による「経口?経腸?静脈??超高齢社会に相応しい選択とは?」をテーマに講演形式の勉強会が行われました。
冒頭で「”食べられなくなったら”という問題は、高齢者本人や家族にとっても、本来常に考えておかなければならない重要な問題でありながら、80歳代から90歳代の高齢患者さんが多く入院する当院でも、その原因を高齢だからと一括りにして諦めてしまいがち」との現状に触れ、「私たち医療者は、まずは医学的観点から原因を探り、食欲不振の裏に疾患が隠れていないか、回復の可能性などを検証した上で栄養摂取の方法を選択しなければならない」と話されました。
その後、幾つかの症例をあげながら「医学的観点だけでなく、倫理的側面や社会的側面も考慮し、その患者さんにとって最適な栄養管理法を選択しなければならない」と力説される一方で、実臨床では倫理的側面や社会的側面を考慮しすぎると、明確な答えは出せないものの、多職種が同じテーマについて考える良い機会となりました。
来月以降の『ひがしおうみ☆栄養塾』は下記の通りです。興味のある方は、院内?院外を問わずどうぞご自由にご参加ください。
伊藤先生による講演
『経口?経腸?静脈??超高齢社会に相応しい選択とは?』
第35回ひがしおうみ☆栄養塾+東近江がん診療セミナー
2018年5月16日(水) 会場:東近江総合医療センター きらめきホール
東近江総合医療センターで医療者を対象に行われてる『ひがしおうみ☆栄養塾』と『東近江がん診療セミナー』が、今回コラボ企画として合同で開催されました。
『ひがしおうみ☆栄養塾』は、毎月第3水曜日に院内および院外の医療関係者を対象に行っている栄養療法啓発のための勉強会。また『東近江がん診療セミナー』はがんに関するあらゆる諸問題に対し、毎回テーマを絞って講演および症例検討を行う勉強会。今回は、この2つに共通するテーマとして”がん患者さんの口腔管理と栄養摂取”を取り上げ、退院後の在宅支援歯科衛生士としてご活躍の石黒幸枝さんによる特別講演と、歯科口腔外科医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士らの多職種で関わった症例発表が行われました。
石黒さんの講演では、全国の病院で歯科口腔外科を標榜する病院が2割にとどまっている現状に触れ、いかに患者さんの口腔管理が見落とされがちな状況にあるか、また例え入院中に手厚くケアされていても、退院後におろそかにされてしまいがちな口腔ケアの実態をアンケート調査をもとに紹介され、在宅に移行しても切れ目のない支援の継続が必要だと訴えられました。
また後半には終末期のがん患者さんの口腔内で悪化しがちな問題を取り上げ、最期まで経口摂取できるよう口腔管理の重要性についてもお話いただきました。
その後のキャンサーボードでは、ひとりの患者さんに看護師、管理栄養士、言語聴覚士が関わった症例が紹介され、術前からの介入とチーム医療のタッグにより患者さんを支えた成功例として発表されました。
『がんになっても気持ちよく過ごすために?口腔の管理で心がけること?』
米原市地域医療福祉センターふくしあ
湖東歯科医師会在宅歯科医療連携室
石黒幸枝先生
『がん患者の口腔ケアと経口摂取』
東近江総合医療センター
南3病棟看護師 安井絢子
NST専従管理栄養士 畠中真由
言語聴覚士 白石智順