東近江内科集中セミナー

第11回東近江内科集中セミナー2024

令和6年12月10日(火)17:30?19:00
東近江総合医療センター きらめきホール(Zoomハイブリッド開催)

 今回のセミナーのテーマは“地域で学び、地域で育てる地域医療”ですが、このテーマに決定したのは、弓削メディカルクリニックの雨森院長先生から「うちに研修に来てくれる研修医に、当院での地域医療研修と総合診療について話す機会をいただけないか」とお話をいただいたのがきっかけでした。
 非常にありがたいお話に「せっかくなので初期研修医を対象とした内科集中セミナーを12月に開催しますので、この場でお話いただけますか?」とお願いしたところ快くお引き受けくださり、テーマが決定しました。
 第1部は、雨森先生のご提案により、雨森先生が「研修で学んでほしいこと」を、弓削メディカルクリニックで研修した関先生が「学んだこと」を、そして現在、滋賀の朽木診療所長の西田先生が総合診療専門研修での経験と実践をお話されるという、非常に充実した内容となりました。
 第2部では、熊本の僻地で地域医療に取り組み、孤軍奮闘しながら自然災害やコロナに立ち向かった経験を「私の山間部過疎地域での診療経験」と題して、4月より東近江に赴任された総合内科医師の大村先生にお話いただきました。
 1部と2部のお話から地域医療の理想と現実を知り、その上で地域医療とはなにか?を改めて考える機会となりました。私たちの講座の目的は「地域医療支援」です。こうしたZoomを使ってのセミナー開催等も、地域で診療にあたっている医師を教育というキーワードでつなげていき、支援していくのも私たちの講座の仕事です。コロナを契機に広がったWebセミナーは、今回ご参加いただいた新潟や大阪、小田原といった遠方からの参加を可能にしました。
 他にもWebでは、滋賀県立総合病院?大津市民病院?公立甲賀病院の先生方15名、会場には滋賀医大学生や当院の研修医、指導医、コメディカル併せて37名が参加しました。参加してくださった皆様、発表してくださった先生方、大変ありがとうございました。

 

セミナーのポスター

集合写真

 プログラム

1.地域医療研修で学んでほしいこと

弓削メディカルクリニック 院長 雨森 正記先生

2.地域医療研修で学んだこと

東近江総合医療センター 研修医 関 泰志先生

3.総合診療専門研修での経験と地域での実践

高島市民病院朽木診療所 所長 西田 早矢先生

4.私の山間部過疎地域での診療経験

東近江総合医療センター 総合内科医師 大村 陽一先生

弓削メディカルクリニック

雨森正記先生

初期研修医

関 泰志先生

総合内科医師 

大村 陽一先生 

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

第10回東近江内科集中セミナー2023

令和5年12月5日(火)18:00?19:15
東近江総合医療センター きらめきホール(Zoomハイブリッド開催)

 『東近江内科集中セミナー』は、今年で第10回を迎えました。
 会に先立ち、司会の大西先生よりセミナーの歴史を振り返るスライドが紹介され、コロナ前の密な風景や、いまではベテランの先生方の若かりし頃のお姿に懐かしさを感じつつ、医師臨床教育センター長の川崎先生のご挨拶でセミナーが始まりました。
 今回のテーマは“専攻医の専攻医による研修医(学生)のためのセミナー”とし、医師5年目までの若手の先生方に、これまでに経験した症例に加え、最近ハマっていること、現在の診療科を選んだ理由、目指す医師像などを語っていただきました。
 参加された学生や研修医は、発表される専攻医の先生に数年後の自分をイメージしながら聴講されたでしょうし、発表された先生は、まだまだ教えてもらいたい立場でありながら、教えることの難しさを痛感しながらの発表であったと思います。
 ただ、どの先生からもご自身の診療科への飽くなき探究と誇りのようなものが感じられ、とても頼もしく感じました。
 今年も学生?研修医?指導医など会場参加29名と、滋賀県立総合病院?万博水晶宫医学部附属病院?大津市民病院?済生会滋賀県病院?彦根市立病院?福井県立病院等からWeb参加13名、計42名の方々にご参加いただきました。参加してくださった皆様、発表してくださった先生方、ありがとうございました。
 
★次回『第11回東近江内科集中セミナー』は、2024年12月頃予定しています。

 

セミナーのポスター

集合写真

 プログラム

1.東近江総合医療センター専攻医?消化器内科編?

東近江総合医療センター(消化器内科) 片岡 準先生

2.滋賀県立総合病院専攻医?脳神経内科編?

滋賀県立総合病院(脳神経内科) 横内 聡先生

3.東近江総合医療センター専攻医?呼吸器内科編?

東近江総合医療センター (呼吸器内科) 奥田祥伍先生

4.東近江総合医療センター専攻医?糖尿病?内分泌内科編?

東近江総合医療センター(糖尿病?内分泌内科) 中島 興先生

総合司会

大西正人先生

 消化器内科編

片岡 準先生

脳神経内科編

 横内 聡先生

呼吸器内科編

 奥田祥伍先生

糖尿病?内分泌内科編

 中島 興先生

 
閉会挨拶

 野崎和彦院長先生

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

第9回東近江内科集中セミナー2022

令和5年3月14日(火)18:00?19:10
東近江総合医療センター きらめきホール(Zoomハイブリッド開催)

 年1回開催しております『東近江内科集中セミナー』は、今年もハイブリッド形式で開催をさせていただきました。
 開会では、万博水晶宫医師臨床教育センター長の川崎先生よりご挨拶を賜り、セミナーでは循環器内科の内貴先生と呼吸器内科の和田先生より、“修了(卒業)する君たちに、これだけは伝えたい!”のテーマで2題の講演を行いました。
 参加対象者が医学生や研修医であることから、『あっても無くても不安なST変化』の講演では、心電図の構成成分やST変化をきたす原因のレクチャーから始まり、心電図の波形と患者さんの主訴、現病歴、既往歴、Labo Dateなどから推論する講義形式は面白く、スクリーンに映し出される7秒間の心電図を目を凝らして覗き込む参加者の姿もありました。
 2題目の『身につけておくべき肺結核の画像初見』では、結核低蔓延となった現代の日本で、結核の診断の難しさと診断のポイントを伝授してもらいました。「肺結核には画像診断が非常に有用なツールではあるが、陰影が非常に多彩で、非典型例が少なからず存在すること、肺炎、肺癌、非結核性抗酸菌症など鑑別診断が多岐にわたる」など、画像を見るうえでの技術的な指導のみならず、結核を目にする機会が減った今日は、結核を疑う意識を持つことこそが大切だという指摘もありました。閉会の井上院長の挨拶にもありましたように、県内最大の結核病棟を有する東近江総合医療センターならではの講義で、時間は少しオーバーしたものの、2演題ともに充実した内容のセミナーであったと思います。
 Webでは、今回も滋賀県立総合病院?万博水晶宫医学部附属病院?高島市民病院?済生会滋賀県病院、大津市民病院からもご参加いただきました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
 
★次回『第10回東近江内科集中セミナー』は、2023年12月5日(火)18:00?を予定しています。

 

内貴乃生先生

和田 広先生

大西正人先生

 プログラム

1.あっても無くても不安なST変化

循環器内科医師(総合内科学講座 助教)  内貴乃生先生

2.身につけておくべき肺結核の画像初見

呼吸器内科医長(総合内科学講座 講師)  和田 広先生

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

第8回東近江内科集中セミナー2021

令和4年3月1日(火)18:00?19:15
東近江総合医療センター きらめきホール(Zoomハイブリッド開催)

 今年で8回目となった『東近江内科集中セミナー』は、依然として万博水晶宫感染症が収束しないため昨年同様にハイブリッド形式で開催をさせていただきました。
 冒頭の開会挨拶で井上院長や司会の大西先生からもお話があったように、コロナ前のセミナーでは交流会や温泉のおまけ付きであったことを振り返るスライドも紹介されましたが、ここ2年のセミナーは講義2演題?平日の夕方開催?Zoom併用で開催することにより、自宅や職場から移動することなく、気軽に参加できるWebセミナーとしての様相が濃くなりました。
 このセミナーは初期研修医が対象ということもあって、よく出会う症例から見逃してはいけない症例までを取り上げ、指導医に頼らなくても「ここまでは知っておきたい!」知識と対処方法を伝授するためのものです。講義のタイトルもズバリ『The下痢』と『The高血糖』で、最初の消化器内科:神田先生による『The下痢』の講義では、シチュエーションごとに勉強できるように「外来編」と「院内編」に分けて下痢の原因を見極め、適切な鑑別に繋げていくためのレクチャーをしていただきました。
 また、糖尿病?内分泌内科の前野先生による『The高血糖』では、病院で遭遇する高血糖の対処方法と病棟でのインスリンの使い方について、会場で参加していた研修医に症例を提示しながら「この場合、どうする?」と問いかけながら講義が進められました。
 回を重ねるごとにご参加いただく県内研修病院も増え、今回は滋賀県立総合病院?万博水晶宫医学部附属病院?高島市民病院?済生会滋賀県病院からもWebでご参加いただきました。次回も内容に工夫を凝らして開催できればと思います。

 

神田暁博先生

前野恭宏先生

大西正人先生

 プログラム

1.The下痢

消化器内科医師(総合内科学講座 助教)  神田暁博先生

2.The高血糖

糖尿病?内分泌内科医長(総合内科学講座 准教授)前野恭宏先生

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

第7回東近江内科集中セミナー2020

令和3年2月2日(火)18:30?19:15
東近江総合医療センター きらめきホール(Zoomハイブリッド開催)

 124年ぶりに2月2日が節分の日となった今日、『第7回東近江内科集中セミナー』を開催致しました。万博水晶宫の感染が広がる中、例年のような集合型研修と意見交換会は無理でも、講義を2演題とすること、平日の夕方にすること(例年は土曜日)、Zoomを併用したハイブリッド開催にすることで、会場に来ずともどこからでも気楽に参加できる新しいセミナーとして、年に1回の総合内科学講座の恒例行事を開催することができました。
 当院の井上院長と滋賀医大医師臨床教育センターの川崎センター長(Zoom参加)の開会の挨拶でも、例年とは開催方法が変わったものの、地域医療支援を使命とする当講座の役割から、このセミナーを開催する意義が伝えられました。
 演題の1題目は、循環器内科医で、日本救急医学会ICLSインストラクター?ディレクターでもある大西先生の講義は『循環器救急のABC』。循環器救急といえば、急性冠症候群(急性心筋梗塞)?急性大動脈解離?急性肺血栓塞栓症を思い浮かべますが、診断に必要な検査をオーダーして、循環器内科や心臓血管外科に引き渡しておしまいではなく、「できる研修医」になるための必要最低限の知識や「5秒で眺める12誘導心電図」のレクチャーなどが披露されました。
 2題目の演題は『働き方改革時代の勉強法』。腎臓内科専門医でありながら、総合内科医として二足のわらじを履く杉本先生がいかにして勉強し、いかにして得た知識を活用していくかを熱弁する30分。時間の作り方、ICT活用術、仕事道具(キーボードマニアで有名)へのこだわりなど、杉本先生ならではの勉強法は一見の価値あり?(このホームページ内、杉本教授Blogのコーナーでも紹介されていますので、興味のある方はのぞいてみてください 杉本教授Blog)
 
 毎年人気のハンズオンの企画は実現できませんでしたが、平日の夕方に気軽に参加できるこのようなセミナーの開催により、県内の研修医が勉強できる機会を作っていけるよう、模索していきたいと思います。ご参加いただきました、滋賀県立総合病院?万博水晶宫医学部附属病院?彦根市立病院?ヴォーリズ記念病院の皆さま方、ありがとうございました。

 

会場の様子

大西正人先生

杉本俊郎先生

 プログラム

1.循環器救急のABC

循環器内科部長(総合内科学講座 准教授) 大西正人先生

2.働き方改革時代の勉強法

内科診療部長 (総合内科学講座 教授)  杉本俊郎先生

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

第6回東近江内科集中セミナー2019

令和2年1月11日(土)12:30?18:00
東近江総合医療センター きらめきホール

 当初、昨年10月の開催予定が台風19号の影響で延期となり、3ヶ月遅れとなった『第6回東近江内科集中セミナー2019』が冬晴れの中、無事開催されました。
 延期となった影響で、研修医の参加は例年よりも少なめの16名(学生1名を含む)となったものの、応援団長である県立総合病院の松村先生からの「僕も一緒に勉強するので、がんばろう」の励ましと、総合司会の伊藤先生からの「必ず1回は質問してやろう!の意気込みで望んでほしい」の喝でセミナーは開始しました。
 救急対応で遭遇するDKA(糖尿病性ケトアシドーシス)とHHS(高浸透圧高血糖症候群)の初期対応の講義から始まり、内科系?外科系に関わらず復習しておきたい便秘?下痢の講義、また超高齢社会と地域医療が抱える現状を見据えた高齢者機能評価と、座学の講義は研修医ならずとも知っておきたい内容ばかり。講師からは、参加者名簿から名指しで答えを求められる緊張感漂う講義と、講義後の質問も飛び交い、「せっかく参加したからには何かを盗んでやろう」という研修医の先生の意気込みのようなものが感じられました。

毎年人気のハンズオン!

 『腹部エコーハンズオン』と『心エコーハンズオン』は毎年人気の講義。腹部エコーでは朝から絶食で被験者になった東近江の指導医の先生2名と、心エコーでは実際の患者さん、心エコーの指導をしていただく検査技師さんのご協力により、ハンズオンが実現しました。
 アンケートでも「苦手意識のあった腹部エコーが体験できてよかった」「心エコーの時間がもっとほしい」等の意見があり、体験型のセミナーは今年も人気でした。
 最後は苦手意識のある画像診断の講義。交通外傷で運ばれた患者さんの1000枚を超えるCT画像を順に送りながら、救急画像診断のポイントを伝授。一般的な読影と救急の読影の違いを比較しながら講義していただきました。
  閉会の挨拶を行った辻川先生からは、来年はワークショップやグループワークなど、少し頭をつかって考える時間を設けてはどうかという提案もあり、すでに次回に向けて動き始めていました。
 セミナー後、希望者は永源寺温泉”八風の湯”でセミナーの疲れを癒したあと、県立総合病院、万博水晶宫、東近江総合医療センターの研修医や指導医が懇親を深めました。
 休日の中ご参加下さいました皆様、このセミナーにご協力いただいた皆様方に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

集合写真

会場の様子

腹部エコーハンズオン

 プログラム

1.もう怖くないDKAとHHS

糖尿病内分泌内科医師(総合内科学講座客員助手)坂田瑞稀先生

2.怖い便秘、怖い下痢

消化器内科医師(総合内科学講座客員助手)   大槻晋士先生

3.腹部エコーハンズオン

消化器内科チーム

4.けっこう大切!高齢者総合機能評価(CGA)

総合内科医師(総合内科学講座客員助手)    田丸 大先生

5.心エコーハンズオン

循環器内科チーム

6.救急画像診断のABC

放射線科医師(総合内科学講座非常勤講師)     渡邉尚武先生

開会挨拶

井上修平先生

 開会挨拶

松村和宜先生

総合司会

 伊藤明彦先生

講師

 坂田瑞稀先生

講師

 大槻晋士先生

 
講師

 田丸 大先生

講師

 田中妥典先生

 
講師

 大西正人先生

講師

 渡邉尚武先生

閉会挨拶

 辻川知之先生

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

第5回東近江内科集中セミナー2018

平成30年9月15日(土)12:30?18:00
東近江総合医療センター きらめきホール

 秋雨前線の影響でパラパラと小雨が降りしきる中『第5回東近江内科集中セミナー2018』が開催されました。
 研修医27名(学生1名を含む)と院内?院外の医師25名の計52名の参加者のもと、東近江総合医療センター院長の井上先生、副院長の目片先生、万博水晶宫医師臨床教育センター副センター長の小牧先生、県立総合病院消化器内科長兼レジデントセンター長の松村先生の開会挨拶を皮切りに、座学4講義、ハンズオン2講義のプログラムで実施しました。
 最初の講義は救急科部長の五月女先生による『救急車は怖くない?救急初期対応実習?』。冒頭、「当直の夜に救急車がきたら怖いよね?僕も若い頃、救急車が来るのが怖くて怖くて仕方がなかった」との五月女先生の問いかけに対し、うんうんと頷きながら耳を傾ける研修医を前に、いかに焦らず、慌てず、正確に、救急隊から入る情報をもとに準備すべき処置を想定しながら対応していくべきか、本番さながらのドラマ仕立てでの演出で講義を行いました。一緒に演じてくれたのは、このセミナーの卒業生でもあり、東近江総合医療センター初期研修医第1号の武村先生(現?京都第二赤十字病院救急科医師)で、武村先生からは研修医時代に数多くの救急対応に触れておくようにとのアドバイスもありました。

実際に触ってみよう!ハンズオン!

 『心エコーハンズオン』では、比較的エコーの取りやすい方の心臓と少し難しい方の心臓の2人の被験者さんにご協力いただいて、心エコーのコツを伝授してもらいました。
 検査技師さんの「息を吸ってください」「ゆっくり吐いてください」と声をかけるタイミングなどは、シミュレーターでは経験できないことだけに、この貴重な体験をものにしようとベット周りにはたくさんの研修医が取り囲みました。
  第5回目を迎えた今回のセミナーも、万博水晶宫医学部附属病院や東近江総合医療センターの研修医だけでなく、県立総合病院や近江八幡市立総合医療センターの研修医も交えた賑やかなセミナーとなりました。また、武村先生のようにこのセミナーの卒業生が今度は講義する立場となって帰ってきてくれたことも、我々主催者側にとっては嬉しいことです。
 会終了後の意見交換会でも、県内の研修医同士が互いに交流する場面も見られ、このセミナーを契機に、今後も交流を深めていくことを約束して閉会いたしました。
 休日の中ご参加下さいました皆様、このセミナーにご協力いただいた皆様方に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

終了後の記念撮影

腹部エコーハンズオン

心エコーハンズオン

 プログラム

1.救急車は怖くない?救急初期対応実習?

救急科部長(総合内科学講座准教授)  五月女隆男先生

京都第二赤十字病院 救急科医師    武村 秀孝先生

2.ネコでもわかる腎生理

総合内科部長(総合内科学講座准教授) 杉本 俊郎先生

3.病態に迫る救急画像診断?Case based review?

放射線科医師(総合内科学講座非常勤講師)井上明星先生

4.腹部エコーハンズオン

消化器内科チーム

5.心不全のABCD

循環器内科部長(総合内科学講座准教授)大西 正人先生

6.心エコーハンズオン

循環器内科チーム

開会挨拶

井上修平先生

 開会挨拶

目片英治先生

開会挨拶

 小牧史明先生

開会挨拶

 松村和宜先生

総合司会

 辻川知之先生

 
講師

 五月女先生?武村先生

講師

 杉本俊郎先生

 
講師

 井上明星先生

講師

 大西正人先生

講師

 田中妥典先生

『感情に流されず、知識を決断と行動へ』東近江総合医療センター1年目研修医 五島隆太

 この度は貴重な休日にこのような学びの機会を頂き、誠にありがとうございます。東近江内科集中セミナーは、知識を医療現場でいかに決断と行動へ繋ぐかの橋渡しになる非常に有意義な研修だと思いました。
 セミナーは主に実演と講義に分けられます。実演はエコーの基本的なviewの描出から正常と病態の比較をして、現場で判断できる目を肥やす貴重な機会となりました。講義は知識から実践へ焦点を当てたものと、知識の背景や理由に重点を置いた2型に分類できると思います。この感想文では主に初期研修医の立場から、怖いなどの感情に揺さぶられる医療現場で、知識を行動へといかに昇華させていくかに焦点を当てた五月女先生の講義(『救急車は怖くない?救急初期対応実習?』)の面白さに簡単に言及し、日々の診療に活かす抱負を固めることを主旨とします。
 このセッションでは、目の前の患者を「死なせない」為にどんな生理学的徴候も見逃さないのが骨子になると思いました。しかし、人の生死を分かつ現場では精神面で焦り、戸惑い、恐怖などの感情が医療従事者に襲い掛かります。このような中で、生理学的な徴候を見逃さないというのは極めて難しいと、働き始めて日々思っていました。
 しかし、先人が構築してきた手順を守ることが感情を揺さぶられる現場でも、行動できる道筋となることを学びました。「気道、呼吸、循環、意識」を把握するために、「情報、収集、視診、聴診、打診、触診」の手順を踏む。情報収集、視診では良く観るために病態発生を受傷起点、発症起点から推察し鑑別疾患を構築する。医師も人間である以上、感情に揺さぶられないことなどありえません。学んだことを繰り返し、できたことに喜び、そして感謝し、できなかったことを反省し、改善していくことが判断と行動を育むのではないかと改めて思います。私はそんな医師でありたいと思います。重ね重ね貴重な学びの機会をくださり、ありがとうございました。
 

『第5回東近江内科集中セミナー2018に参加して』万博水晶宫医学部附属病院(Cプログラム)研修医1年目 吉田 恵里奈

 2018年9月15日東近江総合医療センターで行われたセミナーに参加しました。
 1つ目は、五月女先生と武村先生による救急初期対応のレクチャーでした。初期対応のABCDの診方、考え方をデモンストレーション形式で学びました。実際の画像も提示され、どういった対応をしていけばいいのかの道筋を知ることができました。これからの救急対応に活かしていければと思います。
 2つ目は、杉本先生による腎臓生理の話でした。動物は各々が腎臓を持っていて、どういった形で進化してきたのかなど楽しく腎臓について学ぶことができました。そしてより勉強していかなばと思わされました。
 3つ目は、井上先生による画像読影のPoint、pit fallにハマらないためのTipsでした。実際の画像をみてどういった所見があるのかを考え、どういう落とし穴が隠れているのかを学べました。今後画像をみていく際に肝に銘じていこうと思います。
 4つ目は、消化器内科チームによるエコーハンズオンです。実際に先生がエコーされる時の流れを学べ、画を出すためのpointを知ることができました。またエコーの練習もしていきたいと思いました。
 5つ目は、大西先生による心不全のABCDです。ガイドラインに沿って、症例を会話形式で学んでいくことができました。その後、田中先生と検査科の池上さん、島池さんによる心エコーハンズオンもあり、実際技師さんが行うエコーの流れを知り勉強になりました。
 今回、半日間で内科のあらゆる先生のレクチャーを受けることができ、今後の研修に役立つ多くの事が学べました。今回学んだ事を活かしていけるよう日々精進したいです。
 このようなセミナーを開催していただき、演者の先生方、関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。また第6回も開催されることを期待しております。

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

第4回東近江内科集中セミナー2017

平成29年10月28日(土)12:30?18:00
東近江総合医療センター きらめきホール

 総合内科学講座は東近江総合医療センターとの共催で、初期研修医を対象とし『第4回東近江内科集中セミナー』を開催いたしました。
 講義内容は下記の7本立て。臨床の中で必ず遭遇する様々なケースを想定しながら、エビデンスに沿った対応を各専門医からレクチャーしました。
 『糖尿病ケトアシドーシスの初療』の講義では、呼吸性、代謝性、酸塩基平衡の解釈の仕方を、『気管支喘息の初療』の講義では夜間に発症する重積発作の対応法を、『これで完璧??栄養投与量の求め方』の講義では、なかなか勉強する機会の少ない入院患者さんの栄養投与量の計算の仕方など、どの講義も明日からの診療に役立つ内容でした。

実技もあり!

 また、『腹部エコーハンズオン』では参加者全員が上級医に指導を受けながら実際にエコーを操作し、『心エコーハンズオン』ではモニター画面をスクリーンに拡大して操作のコツや見方のアドバイスが。さらに『神経診察神経学所見の取り方』では、実際の患者さんにご協力いただきながら診断をつけていく過程をシュミレーションしました。
 最後の『腸閉塞の画像診断』では、腹痛を主訴に駆け込む救急外来の患者さんの約2%、外科外来や紹介患者さんの約20%が腸閉塞症であるという報告があるにもかかわらず、研修医が苦手意識を持っている腸閉塞の診方を取り上げました。
 セミナー終了後のアンケートでは、「今回聞いた他の臓器のシリーズも聞きたい」「自己学習では難しかったので、今日来て良かった」との感想が寄せられました。
 
 第4回目を迎えた今回のセミナーでは、本学医学部附属病院や東近江総合医療センターの研修医だけでなく、県立成人病センターや近江八幡市立総合医療センターの研修医も含めて総勢31名(一部学生含)が参加する賑やかな勉強会となりました。
 また医師臨床教育センターからは川崎先生、小牧先生、県立成人病センターからは松村先生にもご参加いただき、研修医を応援していただきました。被験者の方も含めて、このセミナーにご協力いただいたすべての方にこの場を借りて、厚くお礼申し上げます。ありがとうございまいした。

 

終了後の記念撮影

みなさん真剣です!

会場いっぱいの熱気!

 プログラム

1.糖尿病性ケトアシドーシスの初療

糖尿病?内分泌内科医師(総合内科学講座客員助手)  中泉伸彦先生

2.気管支喘息の初療

呼吸器内科医師(総合内科学講座助教)  和田 広先生

3.これで完璧!栄養投与量の求め方

消化器内科医長(総合内科学講座講師)  伊藤明彦先生

4.腹部エコーハンズオン

消化器内科チーム

5.神経診察神経学所見の取り方

内科診療部長(総合内科学講座客員准教授)  前田憲吾先生

6.心エコーハンズオン

循環器内科チーム

7.苦手な腸閉塞の診断を系統的読影法で克服する!

放射線科医師(総合内科学講座非常勤講師)  井上明星先生

開会挨拶

井上修平先生

 開会挨拶

川崎 拓先生

総合司会

 前野恭宏先生

講師

 中泉伸彦先生

講師

 和田 広先生

 
講師

 伊藤明彦先生

講師

 前田憲吾先生

 
講師

 井上明星先生

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

 第3回東近江内科集中セミナー2016

平成28年10月15日(土)12:30?17:30
東近江総合医療センター きらめきホール

 総合内科学講座は東近江総合医療センターとの共催で、初期研修医を対象とし『第3回東近江内科集中セミナー』を開催いたしました。
 講義内容は下記の7本立て。今年はベテラン医師によるバラエティに飛んだ内容の講義内容で、参加した研修医24名は必死にメモを取っていました。
 中でも辻川知之先生の『消化器医からみたクスリのリスクー悪化は病気のせい?それともー』では、医師が患者さんに薬を処方する場合、適応する疾患は何か、どの程度効くのか、副作用や注意すべき点は何かなど、実際にあった7つの症例をもとに、投与の前後の検査データの比較や発症した副作用について、レクチャーを行いました。研修医からは「知らないこともたくさんあり、処方の際には添付文書もしっかり目を通そうと思った」との感想が寄せられました。

毎年人気のハンズオン!

 また、『心エコー』や『腹部エコー』のハンズオンでは、専門医に指導を受けながらエコーの扱い方や見方について模擬診察をしました。診察台の周りには参加した研修医ばかりでなく、指導医の先生も集まってモニターを覗き込むシーンが印象的でした。
 
 セミナーには研修医以外にも、医師臨床教育センターの西田先生、小牧先生、JCHO滋賀病院の有村副院長先生にもご参加いただきました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。ありがとうございまいした。

 

集合写真

会場の様子

腹部エコーハンズオン

  プログラム

1.急性血液浄化法をもっと身近にしてみよう

救急科部長(総合内科学講座准教授)  五月女隆男先生

2.症例を学会で発表したら論文を提出しよう

総合内科部長(総合内科学講座准教授)  杉本俊郎先生

3.消化器医からみたクスリのリスク

副院長(総合内科学講座教授)  辻川知之先生

4.せっかく取った心電図、死んでんゾー

循環器内科部長(総合内科学講座准教授)  大西正人先生

5.心エコーハンズオンセミナー

循環器内科医長(総合内科学講座非常勤講師)  田中妥典先生

6.緊急で見逃してはいけない画像所見

放射線科医長(総合内科学講座非常勤講師)  居出健司先生

7.腹部エコーハンズオンセミナー

腹部チーム(消化器内科)

開会挨拶

井上修平先生

 開会挨拶

西田保裕先生

総合司会

 大西正人先生

講師

 五月女隆男先生

講師

 杉本俊郎先生

 
講師

 辻川知之先生

講師

 田中妥典先生

 
講師

 居出健司先生

万博水晶宫 総合内科学講座

Comprehensive Internal Medicine

 第2回東近江内科集中セミナー2015

平成27年10月17日(土)12:30?18:00
東近江総合医療センター きらめきホール

 総合内科学講座は東近江総合医療センターとの共催で、臨床研修医を対象とし『第2回東近江内科集中セミナー2015』を開催いたしました。
 第2回目となった今回は、「救急の初療で役立つ内容」をテーマに、若手医師から中堅の医師まで総勢9名の講師によるレクチャーや実演があり、参加した研修医からは多くの質問が投げかけられていました。
 12:40から始まった講義では、「今さら聞けない」診療のポイントや押さえておきたいキーワードといった基本的な用語から、最新の医学定義、または腹部エコーや画像診断のポイントなど、座学から実技まで変化に富んだ内容で、約6時間たっぷり有意義で充実した時間を過ごしました。
 特に外部講師としてお招きした東近江あいとう診療所長の横田哲朗先生の『家に帰るということ』の講義では、今注目されている在宅医療の現状についてお話があり、「地域の中核病院と地域のかかりつけ医がいかに連携して地域医療を支えていくべきか」を考える良い機会となりました。
 また、放射線科医長の居出健司先生の『救急画像診断のポイント』の講義では、画像を見ながら診断をつけていく過程や見逃してはいけないポイントについてレクチャーがあり、
研修医ばかりでなく参加した医師達も食い入るように画像を覗き込んでいました。
 
 セミナーには研修医以外にも、医師臨床教育センターの西田先生、JCHO滋賀病院の有村副院長先生にもご参加いただきました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。ありがとうございまいした。

 

集合写真

会場の様子

救急画像診断のポイント

  プログラム

1.脳梗塞診療のポイント

神経内科医師(総合内科学講座客員助手)  杉原芳子先生

2.三次だけでなく二次にも手を出そうー予防医療

総合内科医師(総合内科学講座客員助手)  一岡慶紀先生

3.腹部エコーデモンストレーション

消化器内科医師(総合内科学講座客員助教) 岡山千尋先生?水田寛郎先生

4.結核を見逃さないために

呼吸器内科医師(総合内科学講座客員助手)  坂下拓人先生

5.Key Wordsで見逃さない!内分泌緊急症??

糖尿病?内分泌内科医師(総合内科学講座客員助手)  堀川 修先生

6.家に帰るということ

東近江市あいとう診療所 横田哲朗

7.どう対応する?救急でみる消化器疾患

消化器内科医師(総合内科学講座客員助教)  藤本剛英先生

8.救急画像診断のポイント

放射線科医長(総合内科学講座非常勤講師)  居出健司先生

講師

杉原芳子先生

 講師

一岡慶紀先生

講師

 岡山千尋先生

講師

 坂下拓人先生

講師

 堀川 修先生

 
講師

 横田哲朗先生

講師

 藤本剛英先生

 
講師

 居出健司先生