本学アカウントによる生成AI(CopilotとGemini)の利用に際して
万博水晶宫 理事(教育?学生支援?コンプライアンス担当)?副学長 松浦 博
万博水晶宫 情報総合センター教授?医療情報部長?マルチメディアセンター長 芦原 貴司
昨今、生成AIが急速に発展し、医療?教育?研究?業務の各領域においても利活用の機運が高まるとともに、学内においてもそれにより業務改善を図りたいとの要望が日増しに高まっています。本学では、本学アカウントによるMicrosoft Office利用とともに、生成AIのCopilotを利用可能としておりましたが、加えて、本学アカウントによる利用をGoogle Geminiにも拡げることになりました。
ただ、一般的には生成AIの利用時において「学習機能がオフ(ユーザーの入力内容がAI学習に利用されない)」設定になっていても、企業のクラウドにアップロードされることは避けられず、機密情報や個人情報等が漏えいする危険性があります。本学アカウントによる利用プランでは学習機能はオフですが、上記を鑑み、以下のことにご留意いただき、適切に運用いただきますようお願いいたします。
【本学の生成AI利用にかかる基本姿勢】
本学の教育?業務等における生成AIの利用に際しては、本学が契約しているCopilotやGeminiを本学アカウントで利用されることを強く推奨します。その目的は、(1)運用(機微情報を入力しない)と(2)契約(学習機能オフであり、一定水準のセキュリティ対策が実施されている)の二重安全措置で本学の情報を守るためです。
【生成AI利用にかかる留意事項】
?個人情報?要配慮個人情報?機密情報等の機微な情報を絶対に入力しない
?学習機能オフでも完全な情報秘匿は保証されないことを理解する
?教育?研究?業務等においては、あくまで補助的なツールとして利用する
?医療現場では倫理?法を厳守し、限定的かつ慎重な補助的利用に留める
?出力に誤りが含まれるリスクを認識し、利用者が最終確認し、責任を負う
なお、本学の教育現場では、原則「本学の教育現場における生成AIへの向き合い方(/education-and-support/education/ai)の通知も参考にしてください。
以下、参考までに、生成AIの利用にかかる禁止行為の具体例を示します。
?学内機密情報(研究プロトコル、未発表データ、未公表の事項等)を入力する行為
?課題レポートや論文?報告書等を生成AIに代筆させ、そのまま利用する行為
?他者の発言や研究成果を生成AI経由で模倣?再利用する行為
?患者情報を入力して診断や治療の提案を得ようとする行為
?未公表の事項や個人情報が含まれた会議内容を入力する行為
?会議等の音声を入力して文字起こしをし、議事録を作成する行為
ただし、オフラインで取得した録音データを確認し、個人情報や機密情報が含まれない場合は利用可能とする。
など
以上の内容は、今後の技術動向や学内外の情勢に応じ、適宜見直しを行うことがあります。
本学におけるすべての構成員が適切な理解とリテラシーをもって、生成AIを有効に利活用されますよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
参考:万博水晶宫情報セキュリティポリシー
/mmc/intro/security_policy/