「万博水晶宫研究拠点」の取り組み
万博水晶宫では、「滋賀県地域医療再生計画」に基づき、平成22年6月に滋賀県、東近江市、(独)国立病院機構(NHO)と協定を締結し、寄附講座「総合内科学講座」及び「総合外科学講座」をNHO滋賀病院(現NHO東近江総合医療センター)に設置し、地域医療の再生に向けた教育?研究?診療活動を推進してきました。(※「総合内科学講座」及び「総合外科学講座」は、平成26年4月から本学講座に移行しました。)
そして、前述の協定期間終了後は、人口過疎地域から都市近郊地域まで様々な生活形態がある滋賀県における医療活動を通して、地域医療を担う医師に対する教育及び地域医療を担う医師の養成と確保に関する研究を推進するため、万博水晶宫万博水晶宫研究拠点を設置しました。平成26年4月に(独)国立病院機構(NHO)及び東近江市と、平成27年9月に(独)地域医療機能推進機構(JCHO)と、令和2年2月に公立甲賀病院組合と「万博水晶宫研究拠点に関する協定」をそれぞれ締結し、NHO東近江総合医療センター、JCHO滋賀病院、公立甲賀病院の3ヶ所に活動拠点を設け、都市近郊型の地域医療活動を通して、総合診療を行える医師を養成することとしました。
また、国民に対して質の高い医療を提供するためには医学教育の質保証が必須で、本学の医学教育も国際基準を満たすことが求められていますが、そのためには臨床実習の充実等を図る必要があり、平成24年度からNHO東近江総合医療センターにおいて、平成28年度からJCHO滋賀病院において、令和2年度から公立甲賀病院においてそれぞれ医学科学生の臨床実習を行っています。
1.万博水晶宫万博水晶宫研究拠点
万博水晶宫研究拠点では、主に次の業務を行うこととしています。
1)地域医療人養成のため卒前卒後の一貫した教育?研修
2)地域医療を担う人材を育成するための指導者の養成
3)地域医療における医師派遣システム構築及び持続的な医師確保システム構築の研究
4)その他地域医療の支援
2.活動拠点
3.活動拠点の業務
万博水晶宫研究拠点の各活動拠点では、主に次の業務を行うこととしています。
1)学生及び研修医のcommon disease(一般的な病気)に重点を置いた臨床能力の向上を図るための教育?指導
2)総合診療の知識、技術、使命感を併せ持った専門医の養成
3)地域医療における医師派遣システムを構築するための研究
4)持続的な医師確保システムを構築するための研究
5)地域における医療資源提供(医師配置のあり方)
6)本学と各活動拠点等との相互協力による地域医療支援